開発による生息地の破壊で準絶滅危惧に指定された、「ヨタカ(夜鷹)」を撮影に埼玉の某公園へ。子育ても終わり?もう直ぐ南の国へ旅立ちか!。

 先日、先輩CMのTさんと一緒に埼玉県の某公園に行き、「ヨタカ(夜鷹)」を撮影してきました。夜鷹を辞書で引くと、江戸時代に道端で客を引く私娼と載っており、連想して印象の良くない野鳥です。この野鳥は、昨年府中市の多磨霊園に逗留しており、その時に撮影に行こうと思いながらも野鳥の名前からつい敬遠してしまいました。

 

 ヨタカは、夏季に日本の他、中国、ロシア南東部、朝鮮半島で繁殖し、冬季にはインドネシア、フィリピン、インドシナ半島へ南下して越冬します。南アジアやマレー半島では、周年生息するとのこと。日本では、夏季に九州以北で繁殖のため渡来し、冬季には南下して越冬する(☆)。

 

 ヨタカの全長は29センチメートルで、写真で示すように全身の羽衣は暗褐色や褐色をしており、樹上や落ち葉の上では保護色になり、撮影した写真でも分かるように、地味で目立たない色彩です。生息場所は、平地から山地にかけての森林や草原などです。夜行性で、昼間は樹上で枝に対して平行に止まり休んでいます(☆)。鳴き声は単調で、「キョキョキョキョ  キョキョキョキョ」と鳴き声を発します。食性は、動物色で昆虫など、口を大きく開け、飛翔しながら獲物を捕食するとのこと。ヨタカを撮影していて気付いたことは、ずっと寝ているだけでなく、時折口を大きく開けて欠伸をしたり、羽を広げてストレッチをしており、他の夜行性の「ズク類」と同じような運動をしていました。

 

 冒頭の案内どおり、ヨタカは、江戸時代以前から知られてきた野鳥と思われ、街頭で商売する私娼の呼び方をされたりと不本意な名前が付けられていますが、時々開ける大きな目が特徴的で可愛い感じがします。ヨタカは、撮影の機会が少なく野鳥撮影家の人気の一つになっています。このブログの目的として、撮影場所は極力公開し大勢の野鳥撮影家が楽しめることを目標としていますが、今回訪ねた公園は、公の施設なのですが、ヨタカの撮影場所として道幅が狭く、何人も連なることは難しい状態にあり、施設側に迷惑が掛かるおそれがあるため詳しい場所の公開を差し控えます。

 

注)☆印は、Webウィキペディアのヨタカの解説を参照し、一部引用させて頂きました。

撮影場所;埼玉県

撮影日;2020.10.12