ロシア方面から渡り途中の「マミチャジナイ(眉茶鶫)」が、長野市にある戸隠森林植物園の中央広場近くのナナカマドの木に、赤い実を採餌に時々顔を覗かせ。

 この時期の渡りの野鳥として、長野市の戸隠森林植物園ではムギマキ(麦播)と「マミチャジナイ(眉茶鶫)」がセットで撮影できることが知られています。管理人は、どちらの野鳥も初見、初鳥になりラッキーでした。鳥仲間のTさんが詳しい情報を教えてくれ大変助かりました。

 

 「マミチャジナイ(眉茶鶫)」の分布は、インド、インドネシア、タイ、中国、台湾、日本、バングラデッシュ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ロシア東部等々、主として東南アジア方面に分布しており、夏季に中国東部やロシア東部で繁殖し、冬季に東南アジアに南下して越冬するとのことです(☆)。日本には渡りの途中に旅鳥として飛来し、少数が西日本や南西諸島で越冬するとのこと(☆)。

 

 スズメ目、ツグミ科、ツグミ属に分類され、アカハラに似た野鳥です。全長は、21.5センチメートル、翼開長は37センチメートル、背面は褐色、胸部から体側面はオレンジ色、胸部は白色、眼上部にある眉状の斑紋(眉班)が白色をしている(☆)。

 

 森林に生息し、食性は雑食、昆虫や多足類の他、イチイ、ナナカマド、ハゼノキ、ミズキなどの実を食べます。戸隠森林植物園の中央広場近くにナナカマドの木が何本か植生されており、紅葉を迎えて実が赤色に熟しています。この実を狙って近くの藪の中にアカハラやマミチャジナイが潜んでおり、安全を確かめて時々顔を出してくるのです。

 

 マミチャジナイを初見、初鳥と案内しましたが、実は管理人の近くの森で2年前の3月初め、不明鳥としてお蔵入りしていたのですが、良く調べて見るとマミチャジナイであることが分かりました。「マミチャジナイ」の由来は、眉が茶色のシナイ、古語では鶫をシナイと称するとのことです(☆)。実は眉は白いので、マミジロシナイが正しいような?気がします。

 

注) ☆印は、Webウィキペディアのマミチャジナイの解説を参照し、一部引用させて頂きました。

撮影場所;長野県長野市戸隠中社 戸隠森林植物園

撮影日;2020.10.18~19