横浜市にある都市公園でも一番大きなこども自然公園に、珍しい「クビワキンクロ(首輪金黒)」が一羽、冬鳥のキンクロハジロの群れの中で越冬中。

 最近、コロナの影響もあってかめっきり出かける機会が減り、ブログの更新がなかなかできない状態にあります。そんな中、知り合いのCMさんから情報を得て、横浜市の都市公園の中でも一番大きな、こども自然公園を訪ねました。相鉄線の二俣川駅や南万騎が原駅からも歩ける距離にあり、自然がたくさん残る大きな公園です。

 

 大きな池が二か所に分かれてあり、この辺りの地名は大池町と呼ばれています。正式には「こども自然公園」ですが、通称は大池公園と呼ばれており、大きな駐車場があって、電車からも来れますが車で来場される方が多いようです。連休の初日ともあり、子供連れで紅葉で色づく園内を散歩する人が多数いました。キンクロハジロの群れは奥の方の池にあり、カメラマン達が池の周囲の鉄柵に陣取っているため直ぐ分かりました。

 

 「クビワキンクロ(首輪金黒)」は、ウィキペディアの解説によれば、北アメリカ大陸中部で繁殖し、冬季になるとアメリカ合衆国、メキシコ、西インド諸島に渡り越冬するとのことです(☆)。日本には、40年くらい前、1977年に不忍池で確認されたのが最初で、それ以来何例かづつ確認されているとのこと(☆)、渡来する数は少なく珍鳥の部類に入るようです。似ているとはいってもキンクロハジロはシベリア方面から、クビワキンクロはアメリカ大陸方面からの渡来で、一緒にいるのが何か不思議な気がします。名前の由来である「クビワキンクロ(首輪金黒)」の首輪は、泳いでいるときは目立ちませんが、羽ばたきをして首を伸ばした時、白い輪が確認できます。

 

 クビワキンクロの生態は、内陸にある沼地に生息し、水面上で水草や甲殻類、水生昆虫などを食べ、傾向としては植物質の強い部類とのことです(☆)。彼の地のクビワキンクロは、キンクロハジロの群れと一緒に行動しており、よく見ないと全く見分けがつきません。30羽から40羽の群れの中から、一羽のクビワキンクロを見つけ出した方は表彰ものです。来園された親子連れが、カモたちに餌(パンの耳)を投げると一斉に向かって行き、奪い合いをします。見ていると仲間外れの割には餌を捕ったカモに、クチバシで突いたりして攻撃していました。クビワキンクロは、2018年に町田市の薬師池公園で確認して以来、2年ぶりとなります。

 

注) ☆印は、Webウィキペディアのクビワキンクロの解説を参照し、一部引用しています。

撮影場所;神奈川県横浜市旭区 こども自然公園

撮影日;2020.11.21

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コメント: 2
  • #1

    十兵衛 (日曜日, 22 11月 2020 18:46)

    首環キンクロの羽ばたきお見事です。白い首輪がよくわかりますね。

  • #2

    鳥の響宴管理人 (日曜日, 22 11月 2020 21:46)

    十兵衛 様
    コロナ拡大の兆しがあり、毎日出かけるのが億劫になりますね。久し振りに投稿を頂きありがとうございます。美味しい餌を子供たちから貰えるので、金黒の群れに混じってすっかり仲間になっていますよ。しばらく逗留してくれていると思いますので、折を見て是非訪ねて見てください。近くまで寄ってくれ、三枚目の写真はノートリミングです。大きな望遠は必要ありません。
    鳥の響宴管理人