ペットとして飼われているものが迷い込んだか ? 国の天然記念物でもある「チャボ(矮鶏)」が都市公園の駐車場で自由を謳歌 !!

  本格的な梅雨に突入し、鬱陶しい毎日が続いています。梅雨に降る雨はしとしと降るのが相場でしたが、最近は風こそ吹かないものの台風並みの大雨で土砂災害などの被害をもたらしています。この雨で野鳥の撮影はままならない状況ですが、梅雨の合間を縫って、蓮の花が咲き出した綾瀬市の蟹ヶ谷公園を訪ねました。

 

 駐車場で車を枠内に入れていると、手前の縁石に鳥の置物のような物が乘っています。良く見るとニワトリの仲間のチャボでした。この公園は動物公園ではありませんのでニワトリなどは飼っていません。おそらく、愛玩用で飼っていたものが迷い込んだものと思われます。野鳥の撮影区分には入りませんが、鳥の種類拡大に含めることとして撮影させてもらいました。

 

 「チャボ(矮鶏)」は、ニワトリの品種名の一つでキジ目キジ科に分類されています。非常に品種が多く、観賞用や愛玩用として古くから愛されてきています。17世紀まで存続したチャンパ王国(現在のベトナムのある所)から江戸時代の初期に日本に渡来し、日本では沢山の品種改良が行われました(☆)。チャボと言う字は、矮鶏と書き、「矮」は、音読みでワイ、訓読みでみじかい、低いとなどと読み、またチビとも読まれています。小さいを意味する「チビ」の「ニワトリ」を充てているのです。チャボは、チャンパ王国の「チャンバ」が訛ったものとされるのが由来です。

 

 「チャボ(矮鶏)」は、漢字で表されるように、小柄で短脚、つまり小さくて足が短く、尾羽が直立しているのが特徴です(☆)。国の天然記念物に指定されていますが、飼育や食肉消費は合法で、卵もニワトリの卵より小さいものの食べることができます。体重は、オスが750グラム、メスは600グラムです。雛から育てたものは、よく人に懐き、犬のように後をついてくるそうです。昔は良く見掛けた「チャボ(矮鶏)」ですが、最近は目にする機会が少なく、改めて観察する機会を得たことに感謝です。

 

注)  ☆印は、Webウィキペディアのチャボの解説を参照し、一部引用させて頂いています。

撮影場所;神奈川県綾瀬市 蟹ヶ谷公園

撮影日;2021.7.05