夏鳥の「ササゴイ(笹五位)」は、酷暑の炎天下にめげず採餌に精勤。相模川の水面を飛び跳ねる若鮎に狙いを定め、ジャンプしながら動いた瞬間、クチバシに大きな鮎ゲット!!

 オリンピックも佳境に入り、日本人選手の金メダルラッシュが止まりません。コロナ禍で応援の無い無観客試合となり、選手にとっては張り合いのない自分との戦いになってしまいました。それでも試合終了後のインターピューで、苦労した練習の成果をアピールできたことに感謝の気持ちを述べているのが印象的でした。

 

 オリンピックの観戦で鳥さん撮りがおろそかになり、ブログの更新がなかなかできないでいます。この時期、繁殖のシーズンが終期に入り鳥枯れ状態であることも要因になっています。そうした中、鳥仲間から情報を頂き相模川河口に逗留する「ササゴイ(笹五位)」の撮影をしてきました。

 

 「ササゴイ(笹五位)」は、ペリカン目、サギ科、ササゴイ属に分類される鳥類で、夏季に本州、四国、九州に夏鳥として飛来し繁殖を行い、冬季には九州以南の場所で越冬します。九州や沖縄では冬鳥ですが、一部の地域では留鳥になる個体もいるようです(☆)。世界的には、アフリカ大陸、南北アメリカ大陸、ユーラシア大陸の南部と東部、インドネシア、オーストラリア、パプアニューギニア、フィリピン、マダガスカルなどに分布します(☆)。

 

 「ササゴイ(笹五位)」は、鳩よりも大きくゴイサギよりも小さい、全長は52センチメートルです。クチバシは細長く黒い色で、虹彩は黄色、足は短く黄色い色をしています。頭は濃い青藍色で背から尾は暗緑青色、翼の上面は青藍色で、各羽根の羽縁に白く縁取りがあり、これが「笹の葉」のように見えることから名前の由来になっています(☆)。

 

 生態は、河川、湖、池沼、湿原、水田などに生息し、単独またはペアで行動し、主に夕方活動します。食性は動物食で魚類や両生類、甲殻類を食べます。獲物は、身をかがめ動かないで待ち伏せして捕獲します(☆)。ササゴイの漁は主に二つの方法が取られています。一つ目は、じっと動かないで魚影が近づくのを待つ方法と二つ目は動きながら魚影を目掛けて捕獲する方法です。一つ目は比較的浅瀬で魚が来るのをひたすら待つ方法で、大きな魚を得られる反面長い時間待つことになります。二つ目の方法は、動きながら魚影をみて首を伸ばし捕獲する方法で、魚が多い場合で簡単に短時間に魚を捕獲することができます。

 

 相模川河口に逗留している「ササゴイ(笹五位)」は、動きながら魚を目掛けて捕獲する方法が取られていました。川の水面を見ていると鮎の飛び跳ねる姿が見えるくらいで沢山いるようです。観察していると捕った魚はそのまま食べてしまいましたので、子育ては終わっているようです。幼鳥らしき「ササゴイ(笹五位)」が同じ中州に降り立ちましたが、威嚇して追いやってしまいました。

 

注)     ☆印は、Webウィキペディアのササゴイの解説を参照し、引用しています。

 

撮影場所;神奈川県平塚市 相模川河口 馬入ふれあい公園

撮影日;2021.7.28