幸せを呼ぶ青い鳥の「ルリビタキ(瑠璃鶲)」。この冬、初めての出会いが座間谷戸山公園で。青桐の葉陰から丸太の上に舞い降り、獲物を狙って転々と。

 冬鳥の中でも幸せを呼ぶという青い鳥の「ルリビタキ(瑠璃鶲)」には、近くの公園に行けば会うことが出来るという手軽な部類の野鳥でした。それが今年は、メスには会うことは出来たのに青い鳥のオスには満足な出会いがなく諦めておりましたが、座間谷戸山公園で初めての出会いがありました。

 

 「ルリビタキ(瑠璃鶲)」の世界的な分布は、アフガニスタン、インド、エストニア、カザフスタン、タイ、韓国、台湾、中国北部及び南部、日本、ネパール、パキスタン、フィンランド、ブータン、ベトナム、ミャンマー、モンゴル、ラオス、ロシアなどに分布します。夏季は、ユーラシア大陸の亜寒帯やヒマラヤ山脈で繁殖し、冬季はユーラシア大陸の南部で越冬します(☆)。日本では、夏季に北海道から本州、四国の平地から亜高山帯の森の中で繁殖し、冬季は平地に降りてきて越冬します。平地の森や樹木が多い公園などにやって来て冬の間を過ごします。

 

 「ルリビタキ(瑠璃鶲)」の形態は、全長が14センチメートルで体側面はオレンジ色の羽毛で覆われています。コルリやオオルリなどとの大きな違いは、体側面のオレンジの羽毛です。腹面の羽毛は白く、尾羽の羽毛は青色です。オスの成鳥は、頭部から上面にかけて青い羽毛で覆われます(☆)。幼鳥やメスの成鳥は、上面の羽毛は緑褐色をしています(☆)。オスの背中が完全な青色になるまでは2年以上かかるとのことです。

 

 生態は、森林に生息し、群れを形成せず、単独で生活をします。食性は雑食で、昆虫類、節足動物、果実などを食べます。地表や樹上を移動しながら獲物を捕食します(☆)。谷戸山公園で越冬する「ルリビタキ(瑠璃鶲)」は、勾配の緩い斜面地に生える青桐の間を移動しており、時折り葉陰から顔を覗かせては切り出しの丸太の上に舞い降り、獲物を物色します。越冬先にも関わらず、縄張りを決めているらしく、一定場所の巡視が終わると次の場所に移動してしまいます。繁殖期の「ルリビタキ(瑠璃鶲)」は、縄張りを持ち、他の野鳥よりも遅い、6から8月に繁殖を行います(☆)。

 

 座間谷戸山公園で越冬する「ルリビタキ(瑠璃鶲)」は、上面が綺麗な瑠璃色をしており、2年以上の成鳥と思われます。2月の前半は本格的な冬の寒さがまだまだ続きます。暖かい春が来るまで元気に乗り切って欲しいと願っています。

 

注)    ☆印は、Webウィキペディアのルリビタキの解説を参照し、解説を一部引用しています。 

撮影場所;神奈川県座間市 県立座間谷戸山公園

撮影日;2022.2.09

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コメント: 2
  • #1

    十兵衛 (木曜日, 10 2月 2022 16:17)

    やりましたね、これぞルリビタキ、鮮やかな瑠璃色、魅せられます。

  • #2

    鳥の響宴管理人 (木曜日, 10 2月 2022 16:53)

    十兵衛 様
    コメントありがとうございました。励みになります。
    今季、初撮りです。綺麗なオスのルリビタキで、動きがとても速かったです。