早春は渡りのシーズン。渡りのコースから外れたか ? 南の国からシベリアへ向かう「コシャクシギ(小杓鴫)」が二羽、仲良く酒匂川下流の草地で羽根休め。栄養を沢山摂って元気に渡って欲しい。

 コロナ感染症の拡大は、オミクロン株の変異種であるBA-2への置き換わりで増加に転じていましたが、再び感染スピードの鈍化が見られています。コロナへの対処は依然模索が続いている状態です。今日は、鳥撮りの知人から渡りの「コシャクシギ(小杓鴫)」が酒匂川下流の草地で羽根休めをしているとの情報をもらい観察にでかけました。

 

 「コシャクシギ(小杓鴫)」は全長役30センチメートルで鳩くらいの小さな部類の鴫です。5月から7月にかけてシベリアのツンドラ地帯で繁殖期を迎えます。冬季は、ニューギニアやオーストラリアで越冬し、日本には春と秋に旅鳥として渡来しますが、数は少ないようです。これは渡りのコースから外れていることが主要因とされています(☆)。

 

 「コシャクシギ(小杓鴫)」は、鳩くらいの大きさ(30センチメートル)で、クチバシは下向きに小さく曲がりやや短めです。頭は黒褐色をしていて淡色の眉班と頭央線があります。体の上面は黒褐色で腰から尾は淡褐色、服部以外に細かい黒斑があります。雌雄同色になります(☆)。

 

 非繁殖期は、水田などの農耕地や荒地、草原などで生息し、繁殖期はツンドラ地帯の草地などに生息します。食性は、主に動物食で、ハチ、アブ、バッタなどの昆虫類を好んで捕食します。食物の種子を食べることもあります(☆)。羽根休めをしている草地では、バッタなどを探して捕食をしているようでした。繁殖形態は卵生で繁殖5月から7月、ツンドラ地帯の地表に営巣します。卵を3から4個産み、メスが抱卵します(☆)。

 

 酒匂川下流の河川敷は小田原市民に開放され、各種のスポーツができる様に芝生になっています。「コシャクシギ(小杓鴫)」は、この芝生に二羽飛来しており、芝生を歩き回りながらバッタなどの昆虫を捕食していました。なかなか近付いてくれませんが、採餌に夢中になり近くに寄って来ることもあります。この時が狙い目で、逆光でもそれなりに撮影することができます。渡りの目的地までは、まだかなりの距離になりますので、栄養を沢山摂って元気に旅立って欲しいと願っています。

 

注)    ☆印は、Webウィキペディアのコシャクシギの解説を参照し、一部引用しています。 

 

撮影場所;神奈川県小田原市 酒匂川下流

撮影日;2022.4.19